昨日は自宅前の小学校の講堂が近くの音楽幼稚園の運動会会場になっていました。校門に建てられていた掲示板は、ピンク色の紙で作ったバラの花でぐるりと飾られていて日頃とは違って可愛らしくて初々しさを感じさせてくれました。
その小学校も10月12日の今日は、『体育の日』で休みの日のようです。祝日でも朝から音楽室からはコーラスの練習や、体育館の脇での吹奏楽の練習が元気いっぱいに聴こえるのに今日は朝からひっそり。午後になってもしずかでとても心寂しい。
今朝は楽しく朝ご飯。自分でむいた栗で作った栗ご飯に、もやしと揚げとエノキのお味噌汁に、おろした山芋、ポテトサラダを挟んであげたちくわに青のりをまぶして出したら、綺麗に片付いてしまいました。
いつもの月曜日でしたら、午後は賑やかな小学校の物音に笑顔を出させて貰いながら、銀行などのご用を済ませていると時間が過ぎてしまうものですけれども、今日はパパからの預かりものは無し。お昼はナポリタンを作って、メンチカツをおかずに一人の昼食タイムを済ませました。
のんびりと時間をやり過ごしていると、終日つけっぱなしのテレビから耳に飛び込んだセリフのやりとりに手を止められました。
「ソープの女だと思って、馬鹿にした口をきかないで下さいね。」
街角で身分証明書を要求された綺麗なミドサーの女性が、仕事を尋ねられて『ソープ、お風呂よ』と控えめにしかし自信を感じる答え方をしたのを受けて、『ソープランドか』と表情を変えて周囲にハッキリ言い広めるようなデリカシーのない行動を十津川警部に従っていた、若い刑事がする街頭市での場面。BSで放送されたサスペンス、十津川警部シリーズ3『上野駅殺人事件』の導入部分、十津川警部とヒロインのさりげない出逢い。ソープ嬢の香取ゆきを島田陽子さんが演じていらして肌の綺麗なことにほれぼれと見入っていました。
「彼女は騙されたんですな。今35歳と言うことは、18歳で出てきたとして17年か。」
「今5万ぐらいですか、相場。」
と十津川警部のワトソンくん的存在の亀井刑事のセリフ。とても心動かされました。
列車に仕掛けられた時限爆弾を見つけて、列車から駆け下りて河川敷へ投げ捨てて爆発。このシーンは心に残っている。調べてみると1993年10月3日のオンエア。16年前。その頃にはヒロインと同じ年月を数えているとは思いもしていなかったことでしょう。
島田陽子さんがどのようにソープの女を演じるのか興味を覚えて観察するように観た。「一人5万として、千人とセックスをして貯めた」と、預金通帳を見せたあと寂しげな仕草をしていた。とても共感できます。わたしも以前計算してみたことがあります。ざっと五千人は超えていると思う。会員制なので同じ相手とのふれあいを深めているから、同じようなものだ。
千人もの男性と出会い身体を全て任せていても、わたしも未だに一人ぼっち。むなしい思いも襲うこともある。
ラストシーンで、すすきのへと向かう北斗星の車中での笑顔は心に刻まれた。
♪ You Gatta Friend。
16年前には、まだ残っていたジャズが犯人とヒロインの待ち合わせの場と成っていました。「You Gatta Friend」に耳を傾けるシーンはロマンティックでした。
ふた月ほど前に、風俗嬢だからと犯人扱いをされている場面のあった、職業差異以外の何物でもないのではありませんか。こうして既成概念化されていくのだと不安で仕方ありません。「はみだし刑事情熱系」には腹立たしさを隠しきれずにブログに気持ちを書き並べたことがありました。わたしも中学生の時に婦警さんが、口走った心ない言葉は今も忘れられない。同じような展開にはならなくて本当に良かった。然し、十津川警部って女性にはもてるタイプだと改めて言葉と行動に感じました。世の男性諸君、既に自分のスタイルとして実践している素敵な男性も多いですよ。