1時間の音楽プログラムでジャンルを分け隔て無く楽しんで頂けるのが嬉しい。それが、こばとからのお願いです。癒しのひとときお届けします。
普段は滅多にバロック音楽のコンサートを聴きに出かける人は稀だと思います。プログラムを聞いた時にマーラーやベートーヴェンの交響曲第何番、などとあればライヴに出かけようかなと腰も軽いのでしょうけど、バロック音楽のコンサートはプログラムの曲目を眺めるだけで閉口。今夜NHK-FM『ベスト・オブ・クラシック』で放送された、ジュリアーノ・カルミニョーラのコンサートにしてもアルビノーニはまずまず、ガルッピって誰だろうと首をかしげて、後半はヴィヴァルディ。これが『四季』だったりすると、もう、新鮮味を感じられないもの。
でも、これが新鮮な気持ちにしてくれる優れた演奏会を聴き逃すことになるというものです。バロック時代の音楽の演奏会は、見栄えは地味かも知れないけれども楽器を目で味わうという楽しみがある。バロック音楽のコンサートに通うようになってオーケストラのコンサートでも、楽器の様が個々に違うことに感心が行くようになりました。思えば、ラジオやレコードのメディアを通して聴かれるようになったマーラーの時代と、一般の聴衆は居ない雇い主の貴族と、その場に集った人たちを喜ばせくつろがせるために演奏されていたバロック音楽だとプログラムなど無いようなものだし、曲名さえ関係ありませんね。
- ジュリアーノ・カルミニョーラ、
ベニス・バロック・オーケストラ -
2011年4月26日 午後7時30分、NHK-FMで放送。
被災地支援チャリティーコンサートを今日、4月10日、日曜日の午後4時から東京オペラの森で「第九」を指揮するズービン・メータ氏との仲も良く、優れた録音が多いピンカス・ズッカーマンさんは近年は指揮者としての親日家として親しまれていますけれども、娘さん2人がオペラ歌手とロック歌手になって賑やかなことでしょう。聴くほどに新鮮な喜びを感じさせてくれるのはバックボーンあってのことではないかしら、と思います。
ピンカス・ズッカーマンさんとアマンダ・フォーサイスさん夫妻のトゥーショット。ヴァイオリンとヴィオラの両方共に優れているズッカーマンさんが優れたチェリストのアマンダさんとの益々の録音を期待しています。2011年4月10日、午前9時から放送のNHK−FM「名演奏家ライブラリー」はピンカス・ズッカーマンさんでプログラム。
-ピンカス・ズーカーマンの芸術-
ラベル: 2011/4/10, NHK-FM, ヴァイオリン, ズッカーマン, チャリティーコンサート, デュ=プレ, パールマン, バレンボイム, 被災地支援, 名演奏家ライブラリー