1時間の音楽プログラムでジャンルを分け隔て無く楽しんで頂けるのが嬉しい。それが、こばとからのお願いです。癒しのひとときお届けします。
タンホイザーで開幕した2011年のバイロイト音楽祭は、楽劇《トリスタンとイゾルデ》で閉幕しました。今週のNHK-FM《バイロイト音楽祭2011》の放送も、今夜の《トリスタンとイゾルデ》が最後となりました。昨日の《パルジファル》を聞き終えて、あぁ、年越しだなぁと感慨にふけって今夜の放送を忘れるところでした。
楽劇《トリスタンとイゾルデ》の舞台はコーンウォルでドイツではないのですが、惚れ薬を飲んでしまって国王に貢ぎ物として連れてきた姫に恋心を抱いてしまい、敵前逃亡ならぬ帰国直前に姫と逃避行してしまったトリスタンという騎士の悲しい物語。国王の側近に負わされた傷がもとで、最後は死んでしまうのですが幻夢の中で姫に再会する演出や、実際に姫が到着した時には既にトリスタンは事切れていた。と《ロミオとジュリエット》みたいな解釈が様々で、また、初心者でもいろいろ想像できるのが人気の理由でしょう。
歌舞伎などにも翻案しやすいですね。
養老孟司氏の言葉のように『すでにやってしまった以上は、その結果が良い方に向かう様に後の人生を動かすしかない。』
NHK-FMの《バイロイト音楽祭2011》4日目は舞台神聖祭典劇《パルジファル》。結婚し損ねた白鳥の騎士《ローエングリン》のお父さん、《パルジファル》も子供の時に飛んだドジをしでかしている。でも、ローエングリンが『聖杯グラールの物語』で朗々と父を賛美し、ここぞとばかり自分の出自を誇示して自分を馬の骨呼ばわりした民衆にいひゅ返しをしている。
ラベル: 2011/12/29, NHK-FM, バイロイト音楽祭2011, 熊本の天気
ラベル: Lohengrin, NHK-FM, バイロイト音楽祭2011, ワーグナー, 楽器
歌劇《タンホイザー》・・・ワーグナーは《トリスタンとイゾルデ》を作曲する時に《楽劇》と作品を称しました。歌劇、番号付きオペラとも言うのですが、序曲、アリア、重唱とそれぞれが一曲毎に完結していて『第何幕の何番のアリア』と言われることが普通です。『交響曲第何番の何楽章』と言った感じと言えばわかりやすいでしょうか。
歌劇《タンホイザー》には、後の楽劇への種が芽生えていて《パリ版》では序曲と第1幕冒頭のバレエ音楽が繋がるように作り替えられています。初演の《ドレスデン版》の他にも複数のバージョンが存在する、いかにも当時の"歌劇事情"を感じさせます。
ワーグナーとしては状況に応じてスタイルが変わってしまうのを嫌で、楽劇と云った独自の方式をとるようになったのでしょうかね。
ラベル: 2011/12/27, NHK-FM, バイロイト音楽祭
苦虫を噛みつぶしたような表情で、庭の隅から見つめているワーグナーに出会いそうだ。もとより、総合芸術とオペラを位置づけたワーグナー。台詞と演技と歌唱を一体化させるために、メロディーラインでなくライトモチーフとして台詞のように歌い演じる。その理想の上演の場としてバイロイト祝祭歌劇場を造り、夏の間だけ、しかも上演される作品はワーグナー自身の歌劇とベートーヴェンの《第9交響曲》だけと定めた音楽祭を開いた。
数年前に運営の権利は公共のものとなったけれども、上演に関しての一切はワーグナーのひ孫たちが取り仕切っています。
さて、苦虫を噛みつぶしている。だろうなと思うのは、近頃の新演出にはブーイングが必ずつくことです。衛星回線を使った生中継も行われるようになりましたけれども、NHK交響楽団の定期演奏会も同様に映像を含めた放送は初日の上演では行われない。
肩掛けテレビ局とは、気の利いたフレーズだね。今で言うキャッチコピー、良い宣伝文句を思いついたとカタログを作った人は思っただろうね。
重量わずか7.1kg
ヒョイと肩にかけて、どこへでも持ち歩けるビデオレコーダー。いわば“肩かけテレビ局”。エベレストのスコー大滑降も撮りました。放映しました。世界の屋根で・・・。これは世界一軽く、世界一小さいポータブルVTRだったから。AKAIの技術でないと、なかなかこうはいきません。
カメラ、モニターTV、本体あわせて、重量わずか7.1kgというもの。最初、テレビを観ることも出来るラジオや、ラジカセが昔あったのを思い出しました。これはビデオにいずれ発展するものですね。録画に使ったテープはいくらぐらいしたのだろう。そして、こういう形で残されている映像はあるのかな。
ラベル: 1970, AKAI, アナログレコード時代の広告
ラベル: 12月8日, 1982, BEATLES, レコード・ジャケット
ラベル: 2011/12/5, 気ままにクラシック・エッセイ
宇宙全体が音をたてて鳴り響き始めるのを想像してください・・・指揮者メンゲルベルクに宛てたマーラーの手紙にある《一千人の交響曲》についての有名な言葉です。「内容においても形式においても他の作品とはすべてが異なっている」とマーラー自身が曲を解説しているように、破格の規模の交響曲。演奏会では通常のステージに納まらなくて、オペラの上演の時の様に客席全面に張り出すようにオーケストラや合唱団が並びます。
バンダと呼ばれる、ステージ上のオーケストラ以外に別働隊も居たり、それがライヴの醍醐味。今夜、午後6時からNHK交響楽団の定期演奏会がNHK-FMで生中継されます。
ラベル: 2011/12/3, NHK-FM, NHK交響楽団定期演奏会, マーラー
ラベル: アナログレコード時代の広告