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メロディーは思い浮かぶが曲名が出てきそうで出てこない。そのような親しみのある名曲は少なくない。今朝のNHK-FM、気ままにクラシックのイントロ当てクイズ、“気まクラDON”の出題は「ドヴォルザーク作曲 スラブ舞曲ホ短調 作品72第2」だったが、これが“メロディーは思い浮かぶが曲名が出てきそうで出てこない”代表曲のようなもの。
『ドヴォルザークが書き損じてゴミ箱に投げ入れた楽譜から、わたしは1曲書き上げられるだろう』と、ブラームスが称賛したボヘミアの“音の”詩人、ドヴォルザーク。
メロディーメーカーのドヴォルザークも、ブラームスに引き立てて貰ったことでウィーンの音楽会に名前が売れたことに感謝をしている。
ブラームスの《ハンガリー舞曲集》と、ドヴォルザークの《スラヴ舞曲集》の関係は深い。ドヴォルザークは以前に出版した《スラブ舞曲集》が好評だったので、ジムロック社から続きの催促を受けていた。しかし遅々としていたが、1886年6月に突然発想を得た。そうして書きまとめたのが第2集、8曲。第1集は1878年の作品46で、あわせて16曲。それを通した番号で呼ばれることもあるので、スラヴ舞曲第10番ホ短調でも正解。正しくは、スラヴ舞曲集(第2集)作品72第2 ホ短調》。
序奏のあとのメロディーの先を思い出そうとしたら、ピアノの音が浮かんできた。原曲は2台ピアノの作品か、と思って最初に考えたのがブラームスの《ハンガリー舞曲集》の方でした。スメタナに通じる流ちょうさだけどと答えがドヴォルザークだけどと、途中で別のメロディーに惑わされずにたどり着きました。曲集の2曲目がしっとりとしたメロディの曲集って多いですね。ショパンの夜想曲も第2番が映画に使われる名旋律だ。