1時間の音楽プログラムでジャンルを分け隔て無く楽しんで頂けるのが嬉しい。それが、こばとからのお願いです。癒しのひとときお届けします。
神が創造した最高の音楽家の記念日。1月27日はヴォルフガング・アマデウス・モーッアルトの誕生日。NHK-FMのクラシック番組で、プログラムにモーツァルトが組み込まれていなかったのは少し寂しかったけれどもクラシックの音楽を案内しているところではそれぞれ面白いモーッアルト関係がレビューされていました。皆さんはモーツァルトのどの曲を聴いて楽しみましたか?
モーツァルト:ホルン協奏曲集
米ANGEL盤(35092)アナログLPレコードのデザインです。
CDではモノーラル録音でありながらも、HQCD盤としてリマスタリング盤が発売されました。→ 【HQCD】モーツァルト:ホルン協奏曲第1番~第4番、他
英プレス盤のART盤を聴いていたら、また新たな発見と感動が増えるはず。
NAXOS盤で聞いていてブレインのホルンがこんなものなのね、って思っていたならHQCD盤を聴くと驚喜します。
デニス・ブレインはカラヤンのために組織されたレコーディング・オーケストラ、フィルハーモニアのホルン奏者で「ピーターと狼」などでも名手ぶりを聴かせてくれています。それだけカラヤンの信頼もあっただけに「ホルン協奏曲集」はカラヤンの協奏曲録音の中でも異彩を放つレコードでした。1960年代、1970年代と同じ協奏曲を共演する奏者は徐々に若い演奏家になっていったカラヤン。
ムターは中でもカラヤンに牽制も飛ばすほどエネルギーを放っていたので、カラヤンもこの娘は骨があると気に入っていたみたい。喧嘩セッションと言われたチャイコフスキーとムターは例外にしても、後年の協奏曲でのオーケストラに組み込まれた独奏楽器というイメージと究極に位置しているレコーディング郡の中でも最強に位置するのが、ブレインとのモーツァルトです。
筆まめだったレオポルド・モーツァルトに倣ったのか、アマデウス・モーッアルトは自作目録を作っていました。これが後にケッヘル目録の骨子になるのですがモーツァルトが自筆でカタログに書き込んだ最後の曲が「ホルン協奏曲ニ長調」。結果は未完に終わった曲ですけれども、第1楽章アレグロ(K.412)はモーツァルトの真筆です。