2011年1月21日金曜日

楽器の博物館。或いは、古い楽器を鑑賞する機会があると長時間居ても飽きない。楽器の成り立ちと言っても笛の類は、土偶時代からって・・・こちらの方よりも、興味津々なのは弦楽器のはじまり。弦楽器のファミリーは現代ではヴァイオリンを中心に考えがちだけれども、チェロが最初のお父さん。それよりも大きいコントラバスとの中間の楽器でヴィオールという弦楽器が最初のはじまり。ジャズ・ファンだったらウッドベースをイメージして貰うと分かり易いです。

大きいと言ってもヴィオールにもサイズは様々に存在します。ヴィオールはヴィオラの語源になっているもので、弓で弾く楽器を総してヴィオールと呼びます。バロックの演奏会でもヴィオラ・ダ・ガンバと言って膝の間に挟んで弾く大きなヴァイオリンを観る事がありますけれども、ヴァイオリンの形よりも肩が細くなで肩で、ギターのようです。ヴィオールのための曲をたくさん作曲したマラン・マレの肖像画がヴィオールを弾く姿としても有名ですが、ビートルズのポール・マッカートニーに似ていませんか。初めてマラン・マレの独奏ヴィオールのための曲を聴いた時には、クラシック音楽の概念が消え去りました。ロックよりもアヴァンギャルドで面白いです。

今朝のバロックの森「ルイ15世時代の音楽」第5回目は、ヴィオールとチェロのための音楽です。

 

バロックの森 -ルイ15世時代の音楽-(5)

番組案内:関根敏子 2011年1月21日金曜日、午前6時からNHK-FMで放送。
- ルイ15世時代の音楽 -(5)

「ヴィオール曲集の組曲 第2番から」 ドレ作曲
・楽しみ ・父マレーへのトンボー (9分27秒)


(ヴィオール)ヴィーラント・クイケン
ジギスヴァルト・クイケン
(クラヴサン)ロベール・コーネン
<Accent ACC 67808D> 放送で使用されたCDは海外盤、フランス・ディアパソンで称賛された録音です Late French Viol Music

 

  1. 「ヴィオール曲集から“フォルクレー”」 アントアーヌ・フォルクレー作曲 (3分26秒)
  2. 「“コンセールによるクラヴサン曲集”から“フォルクレー”」 ラモー作曲 (4分50秒)

(ヴィオール)マリアンヌ・ミュレール
エミリー・オードゥアン
(クラヴサン)ヴィオレーヌ・コシャール
<Zig-Zag Territoires ZZT080302> 放送で使用されたCDは海外盤 Tombeau Pour Mr De Ste Colombe

 

「ヴィオール曲集から」 アントアーヌ・フォルクレー作曲
・シルヴァ ・サラバンド・ドボンヌ ・サンシ (13分55秒)


(演奏)シャリヴァリ・アグレアーブル・シンフォニー
<Signum SIGCD008> 放送で使用されたCDは海外盤で2002年の発売。カタログ落ちはしていないようなので廃盤ではなさそうです。増版待ちか製造中止か微妙なところ。 Forqueray: Jupiter mp3アルバムの試聴、ダウンロードはできます Jupiter

 

  1. 「チェロ・ソナタ集 第3巻から ソナタ 第2番 ニ短調」 バリエール作曲 (8分34秒)
  2. 「チェロ・ソナタ集 第4巻の ソナタ 第4番 ト長調から  第3楽章“アレグロ・プレスティシモ”」バリエール作曲 (3分04秒)


(チェロ)デーヴィッド・シンプソン
アントアーヌ・ラドレット
(チェロ“通奏低音”)エレナ・アンドレイエフ
(クラヴサン)ノエル・スピード
<Solstice SOCD70> 放送で使用されたCDは海外盤 Barriere;7 Cello Sonatas

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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