2011年4月26日火曜日

普段は滅多にバロック音楽のコンサートを聴きに出かける人は稀だと思います。プログラムを聞いた時にマーラーやベートーヴェンの交響曲第何番、などとあればライヴに出かけようかなと腰も軽いのでしょうけど、バロック音楽のコンサートはプログラムの曲目を眺めるだけで閉口。今夜NHK-FM『ベスト・オブ・クラシック』で放送された、ジュリアーノ・カルミニョーラのコンサートにしてもアルビノーニはまずまず、ガルッピって誰だろうと首をかしげて、後半はヴィヴァルディ。これが『四季』だったりすると、もう、新鮮味を感じられないもの。

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でも、これが新鮮な気持ちにしてくれる優れた演奏会を聴き逃すことになるというものです。バロック時代の音楽の演奏会は、見栄えは地味かも知れないけれども楽器を目で味わうという楽しみがある。バロック音楽のコンサートに通うようになってオーケストラのコンサートでも、楽器の様が個々に違うことに感心が行くようになりました。思えば、ラジオやレコードのメディアを通して聴かれるようになったマーラーの時代と、一般の聴衆は居ない雇い主の貴族と、その場に集った人たちを喜ばせくつろがせるために演奏されていたバロック音楽だとプログラムなど無いようなものだし、曲名さえ関係ありませんね。

- ジュリアーノ・カルミニョーラ、
ベニス・バロック・オーケストラ -

2011年4月26日 午後7時30分、NHK-FMで放送。

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▽カルミニョーラ、ベニス・バロック・オーケストラ     

「弦楽と通奏低音のための4声の協奏曲 ニ長調 作品7 第1」
アルビノーニ作曲
(5分50秒)
「弦楽と通奏低音のための4声の協奏曲 ト短調」 ガルッピ作曲
(9分00秒)
「弦楽と通奏低音のための4声のソナタ 第3番 ニ長調」   
タルティーニ作曲
(9分05秒)
(弦楽合奏)ベニス・バロック・オーケストラ

「バイオリン協奏曲 変ロ長調 作品8 第10“狩り”」   
ヴィヴァルディ作曲
(8分45秒)
「バイオリン協奏曲 変ホ長調 作品8 第5“海の嵐”」   
ヴィヴァルディ作曲
(9分05秒)
「バイオリン協奏曲 ハ長調 作品8 第6“喜び”」     
ヴィヴァルディ作曲
(9分03秒)
「バイオリン協奏曲 ト短調 作品8 第8」ヴィヴァルディ作曲
(9分25秒)
「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品8 第11」        
ヴィヴァルディ作曲
(13分05秒)
「バイオリン協奏曲 イ長調から ラルゴ・アンダンテ」    
タルティーニ作曲
(4分40秒)
「“四季”から 夏 第3楽章」      ヴィヴァルディ作曲
(2分55秒)
「“四季”から 冬 第2楽章」      ヴィヴァルディ作曲
(2分10秒)
「“四季”から 冬 第3楽章」      ヴィヴァルディ作曲
(3分20秒)
(バイオリン・ソロ)ジュリアーノ・カルミニョーラ
(弦楽合奏)ベニス・バロック・オーケストラ
~東京・紀尾井ホールで収録~              
<2010/12/1>

 

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