先般、あるJ-POP・・・ファンの人は多いから、否定されるかも知れないけれどもある女性歌手の新しい曲に対して、「プログレ的」と評されているのが目にとまりました。Twitterでのことですので全体の話しの流れは把握できていないし、短い文章からは真意は見えないのですけど、「ユニゾンで重ね歌いしている」、「中間部分の展開が意外性がある」というあたりで「プログレ的」と多くの方が同意しているようです。
わたしからすると「プログレ」に定義が定められてしまっているようで少し歯がゆい。これではレッド・ツェッペリンをハードロックのジャンルに分けられてしまう危険性を感じます。
さて今日はジャズ・ロックをテーマに曲を集めてみました。
改めて聴いても「スペイン」は流石に最高峰の座を譲らない名曲ですね。リターン・トゥ・フォーエヴァーでの演奏も今でも耀いているのですけど、二台のピアノにすっぽりと収まっていてそれを更に変化させる自由さがある。
こういう楽曲をどれほどのリスナーが振り返って聴いているのでしょうね。おそらく「プログレ」だとイメージしているものに揺らぐ思いがするのではないでしょうか。
どうもムードというのか、ヴィジュアル指向にも通じているような形態や耳障りのサウンドだけで音楽を汲み取れていないのではないかしら。
曲というものはピアノやギター、弦楽四重奏と対象を持っているものですが、ある楽曲に対して本質を変えないで状況で変化するのが「プログレッシヴ」。
散歩の途中で新しい家が建っていたり、街頭が新しいデザインになっていたりと花々が季節を飾り、通りの装いが変わるのを楽しむのが面白いのです。
曲目
- Prism - Armageddon 7:54
- Cozy Powell - Somewhere in time 4:00 11:54
- Gong - Shamal 9:05 20:59
- BRECKER BROTHERS - KEEP IT STEADY 6:26 27:25
- Robert Wyatt - Gharbadzegi 6:22 33:45
- John McLaughlin - Raju 8:22 42:07
- Jeff Beck - Good Bye Pork Pie Hat 5:28 47:35
- Ingrid Michaelson - Lady in Spain 3:12 50:47
- Chick Corea and Hiromi Uehara - Concierto De Atanjuez / Spain 10:02 60:49