2011年11月29日火曜日

レナード・スラトキンのアメリカ・・・スラトキンの代表的名演盤と言えば「ルロイ・アンダーソンの作品集」や「チャイコフスキー:くるみ割り人形」やマーチなどの小品集。活動はレコード、CDに渡っての録音も多い。しかしポピュラー名曲集や、アメリカの音楽が注目されるのがかえってクラシック・ファンが意識しないまま過ぎている指揮者、音楽家ではないでしょうか。

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medici.tv http://jp.medici.tv/ からの12月最初のインターネット生放送は、12月1日午後6時から、フランスのリオン・オーディトリアムでのライヴ。日本時間では2日午前4時になります。

2011年11月26日土曜日

マーラー没後100年に、N響が記念コンサートに選んだのは《交響曲第4番》。マーラーの『天上の歌』として、明るく叙情的な交響曲です。いつもの大きな管弦楽でなく、終楽章に一人のソプラノが加わって短い歌を歌います。

うれしい愉しい天上の国

浮世のことは忘れよう

天の国には

地上の騒ぎはとどかない!

どこもかしこも平穏そのもの!

天使のような暮しぶり!

とはいえ、まことに浮きうきわくわく!

歌って踊って

跳んでははねて!

ペーテロさまが見ておわす!

Nhk

男は愛せよ、女は愛されよ。若者も年寄りもキスをしよう。すべての命を愛そう。と、歌うベートーヴェンの『第九』に通じるようではありませんか。

2011年11月22日火曜日

腕白な小学生がいた。この男の子には同じように腕白な同級生の友達がいて、二人揃えば怖いものなしでした。ふたりは、小学校から中学校。高校へ進学、更に大学も同じという親友で、切っても切れない間柄だった。

大学では応援団だったふたりは、見た目も腕っ節も自信があった。やがて恋の季節。腕白だった男の子がデパートのエレベーターガールに恋をした。毎日のようにデパート通いをするだけで、エレベーターガールに思いを告げられないままでした。

今だったら、1つ間違えばストーカー扱いされるのだろうけど、応援団だった気概を発揮して、こっそりとボディーガードとしてエレベーターガールの帰り道を見守っていた。そんな親友の様子に、もうひとりが助け船を出した。エレベーターガールに絡んでやるから、そこに現れて彼女を救い出せ。と・・・。

短い夫婦生活には成ったけれども、モーツァルトとコンスタンツェの間には4人の男の子が生まれています。次男は固い仕事について父モーツァルトの死後の家族の生活を支えたけれども、4男が「モーツァルト2世」を名乗って演奏活動を続けていたので現在でもモーツァルトの音楽をわたし達は聴くことが出来るのです。

コンスタンツェは悪妻だとは言われましたが、モーツァルトの死後つきあった男性達の働きもあってモーツァルトの楽譜が散逸しないようにしたのですから良妻ではないでしょうか。

作曲家の家族の話や、CDの小さいブックレットでは書くスペースが無いことなどLPレコードには興味深く、読み物みたいな文章が書かれていたりします。ブログのこうした機会を頂いて、依頼があればコラムもエッセイもレビューも書かせていただければ嬉しい。これまで多くのレコードを聴いたり、コンサートで会ったことなどが役立てる機会が欲しい。

 

勤労感謝の日である、今日は自分の仕事を振り返りたくも成りました。

[怪しい世界に誘われて、たゆたう様に]今日、届いた手島葵さんの最新アルバム『Collection Blue』。みんなのうたの「エレファン」をアルバムの中でどうまとめるのか・・・あの変梃なタンゴのリズムに乗り切れていない世界が、どうユニークに発展するのか・・・興味のあるところだったけど(もとよりリズム感と言うか、音程は怪しい世界誘惑なのだけれど)、CM曲など雑多な音源の寄せ集め。タイトルほどの意味はありません。コレクターズアイテムではあろうけど、コレクションするほどはないアルバムです。

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クリスマスシーズンにはそれにあてがったアルバムが次々登場します。結局年を開けたら聴かないままになってたりするので、吟味しましょう。ムードのよって購入を急がないように。収録曲の単品買いで充分。アルバム的評価は無し。

2011年11月21日月曜日

良い夫婦の日は明日ですが、暖かい夜を過ごしたい。

テレビをつけたら天気予報で『西高東低の気圧配置が広まっています』と、告げています。北風小僧がいよいよやってくる、と言うことですね。今朝もずいぶんと冷え込みましたが、明日は更に気温が下がるようです。

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乾燥注意報も出ているので、電気毛布も火の用心と子供の頃に繰り返し母が注意した声は忘れられない。綿入れの方が安全と言っても、暖かくなるまでに時間がかかる。

昭和の電気毛布はニクロム線が入っているのが良くわかる造りだから、心配も強かった。寝ていると汗もかくので、それも心配したのだろう。・・・1958年、松下電器産業株式会社の電気暖房器「ホーム電気毛布」の広告

2011年11月20日日曜日

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ジャン・レのがドラ衣紋役で実写版が映像化されるようだけど、アナログ時代の広告のキャラクターがドラ衣紋に似ています。ドラ衣紋よりも古い広告だと思いますが、どら猫と起き上がりこぼしがドラ衣紋のデザインのイメージのもとになったと、藤子・F・不二雄さんの海藻には合ったけれども・・・1967年、「農協・信連・農林中金」の農協積立貯金の広告。

2011年11月19日土曜日

アナログ録音が優れている、デジタル録音が優れている。CDが登場して、早30年。その質問への答えは既に当時のオーディオファイル、音楽ファンは結論を得ていました。

それが何故かぼけ始める頃に、優れた録音盤が出たり、演奏家が話題になったり。オーディオ雑誌の特集で周期的に登場する《重低音特集》は通奏低音のように永遠に不可欠でしょう。音楽をインターネットの配信で楽しむ時代になっても、10年ごとに登場するコントラバスやチェロの録音盤のようにオーディオファイルにとっては興味津々。

今日、medici.tv でインターネット生中継される演奏会は、二台のチェロと室内オーケストラの演奏会です。インターネット生中継は2時間後 http://jp.medici.tv/

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若い行動派におくる 日本でただ一つの〈FMテレコ〉

ラジオのように小さく、剣のように鋭いFM/AMラジオ付き、小型携帯テープレコーダーの誕生です!

ラジオ→録音はワンタッチ。フォークもダンモも、スイッチひとつ。美しいFMテープができあがります。もちろん、普通録音もOK - 彼女の声を録ったり、ノート替わりに使ったり、その楽しさは抜群です。

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定価2万800円と、成ってます。2011年に置き換えたら、iPadか、AIRを買おうか悩んでいるというところだろう。マイスタディとFと重ねたネーミングは、友達や彼女というイメージを持たせようというもので、iPhoneというネーミングにchikaiしそうに酔ったものだ。

2011年11月18日金曜日

音楽を聴いた後に元気を貰ったり、夢を見させてくれたりする時がある。それを楽しみに音楽会へ通ったり、演奏会に臨むのだろう。

ベートーヴェンの音楽には元気を貰うことが多い、それはきっとベートーヴェンの力強い思いが込められていて、200年も経っているのに衰えていないのだろう。40年前のビートルズの貧弱な音が、数年前にリフレッシュされて驚いたのもスコアにこもった思いのように演奏にこもった力があったからなんだろう。そのようにわたしは考えます。

マーラーの交響曲第9番を聴く時に、最後に遠くに暖かいものを感じる演奏に出会うことが出来る。例えるならば雲間から射している光であるとか、静かな海の波の上に空から差し込んでいる光。そこに行って感じているものでは無いけれども、どこか心の中に暖かいものが籠もる。そのマーラーの第9番の暖かい輝きは、そうそう長くはそこに無く。演奏次第。

さて、その暖かさを今夜のベルリン・フィルは、どれだけ味あわさせてくれるのかを楽しみにしています。ライヴまで8時間。 http://www.digitalconcerthall.com/

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ベルリン・フィルはこの11月日本を終点とするアジア・ツアーを行ないますが、18日の台湾公演がDCHで生中継されることになりました。演目は、日本公演と同じマーラーの「交響曲第9番」。日本時間20時30分開始と、日本でも大変観やすい時間帯となっております。サントリー・ホールでの日本公演を聴かれる方も、そうでない方も、この機会に生中継をぜひご覧いただきたいと思います。

ベルリン・フィルは2005年に台湾公演を行い、大きな成功を収めました。会場の国立中正文化センターは、台湾を代表するコンサートホールとして知られています。前回公演の模様は、映画『ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて』でも紹介されました。この演奏会の後、ベルリン・フィルは東京へと向かい、22~24日に開催される日本公演に備えます。まさに日本への前哨戦と言ったところでしょう。

なお、今回の中継は、ライブのみで、放送終了後アーカイブにアップされません。1回きりの機会ですので、お見逃しなきよう。ライヴ中継は、通常のチケットでご自由にアクセスできます。

台湾でのマーラー「第9」が急遽中継!日本でも観やすい時間帯です ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール via digitalconcerthall.com

 

2011年11月17日木曜日

かつてカストラートが歌ったヘンデル、ヴィヴァルディの最も偉大なオペラアリアを、コントラルトのナタリー・シュトゥッツマン、カウンタテナーのマックス・エマヌエル・ツェンチッチ( http://www.cencic.net/ )が上演。ライヴは日本時間 2011年11月18日、午前4時からインターネット生中継される。 http://jp.medici.tv/

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モーツァルト、ベートーヴェンの時代まで宮中で働いている人の中で一番上にあったのが宮廷料理長。彼が差配する料理人、その下に庭師が居て、宮廷音楽士は最も身分が低かった。

2011年11月16日水曜日

フルトヴェングラーが、ベルリンの音楽監督の地位を追われることになってまでも応援した作曲家が居た。「音楽が存在する限り、長三和音から出発し、再び戻る」と説いた作曲の手引きを書いている生粋のドイツ人作曲家だったパウル・ヒンデミット、11月16日はその作曲指導を実践するが如く、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスといった弦楽器。フルート、オーボエ、イングリッシュ・ホルン、クラリネット、ファゴット、アルト・サクソフォンなどの木管楽器。ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバなどの金管楽器。つまり、オーケストラに含まれる楽器のすべてといっていい独奏楽器の為のソナタを作曲しているヒンデミットの誕生日です。

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Werner Neumeister - Paul Hindemith, Munich, Herkulessaal, 1962 via masterart.com

 

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11月16日が誕生日の著名人:ヒンデミット、まどみちお、春川ますみ、来生たかお、オール巨人、折原一、宮本茂、國村隼、佐藤多佳子、二谷友里恵、次原悦子、みつみ美里、内田有紀、西村博之、永山たかし、谷原秀人、村井美樹、小島よしお、西山茉希、千紗、紗栄子、大江裕、河西智美

 

2011年11月12日土曜日

大器晩成型に属する大作曲家フランクが、1886年64歳の円熟期に完成した作品で、ベートーヴェン以後のヴァイオリン・ソナタとしては最高傑作と評されています。敬虔は情熱に漲り、優美で壮大で叡智の若々しさがあり、内省的な生命力に溢れた作品です。演奏は、ティボーの気品ある高雅さ、コルトーの豊かな色彩と情熱、両者の融合した名盤で聴きましょう。

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後半、第2部は「持ち寄りコンサート」。来場者の持ち込みも歓迎、会員に限らず皆様がお持ちいただいた盤を優先してお掛けした後に、運営委員が持参したものを掛けます。

どんなものが出るかたのしみですね。

 

2011年11月6日日曜日

エレーヌ・グリモー嬢のインターネット生放送のチクルス。最終日の3日目は、日本時間で日曜日の夜から月曜日に日付が変わったらすぐ、午前12時30分からのオン・エアです。残る3時間少々。

モーツァルトのウィーンでのコンチェルト、バッハの鍵盤楽器の為の協奏曲、それにシルヴェストロフのユニークな室内オーケストラとピアノ風の音の協奏曲?

今夜はシューマン、ブラームス、ショスタコーヴィチといった室内楽の王道で楽しませてくれそうです。

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シューマン:幻想小曲集 作品73

  1. Zart und mit Ausdruck 
  2. Lebhaft, leicht 
  3. Rasch und mit Feuer

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調、作品38

  1. Allegro non troppo
  2. Allegretto quasi Menuetto
  3. Allegro

ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調、作品40

  1. Allegro non troppo
  2. Allegro
  3. Largo
  4. Allegro

エレーヌ・グリモー嬢の三つのコンサートが連続して、medici.tv でインターネット生放送。連夜ではないので見逃しに注意。今朝はその二つ目のコンサートです。 http://jp.medici.tv/

演奏曲目はバラエティに富んでいます。近年のグリモーの充実ぶりを感じます。

エレーヌ・グリモー、バイエルン放送室内管弦楽団

  1. ヨハン・セバスティアン・バッハ Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048
  2. ヨハン・セバスティアン・バッハ Concerto for piano and strings No.1 in D minor, BWV 1052
  3. VALENTIN SILVESTROV Der Bote
  4. VALENTIN SILVESTROV Zwei Dialoguen mit Nachwort
  5. アントニン・ドヴォルザーク String Serenade, Op. 22

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